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サスペンションというものは、バイクのパーツの中でも、非常に複雑かつ重要な部品になります。
しかし残念ながら、ユーザーにとっては正直ブラックボックス的なパーツである事も事実です。
なぜならば一度分解してしまうと、
専門知識や、専用工具が無ければ、組み直す事が出来ないからです。
細かなセッティング以前に、
そのサスペンションに不具合があるかどうかさえ確認する事が困難なのです。
そこで、この「サスペンション講座」を通じて、サスペンションの事を少しでも身近に感じるよう
様々な角度から、分かりやすくサスペンションを紹介していきます。
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第1回 人馬一体
第一回は、サスペンションとは何にあわせて調整されるべきパーツであるかというお話です。

通常、リプレイスのサスペンションを購入する際、
多くの場合は以下の例のようになります。
お客: 「ZZR1400/06用のリヤサスが欲しいんですが…」
店員: 「ええと、ZZR1400の2006年式ですね…、
有りました、はい、これになります」
「これ」 が店頭販売でも、カタログを指しての話でも、
ここで言う「これ」とは、「ZZR1400用」 と言うことであって、
「お客」 は完全に蚊帳の外です。
店員の目の前のお客が、体重100キロの男性でも、
50キロの女性でも、まったく関係ありません。
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更に言えば、
主にツーリングにとか、サーキットでバリバリに走るとか、
そういったライダーの「フィールド」や「走り」の傾向も
考慮されていないのです。
つまり「それぞれのライダーの為」という視点がない
サスペンションを購入してしまいます。
この事は、ようするに「その車種の為」のサスペンションしか
選べない状況にあるという事です。
しかし、サスペンションというのは、バイクに合わせるのは勿論、
むしろ「ライダーにあわせて調整されたモノ」こそが
本来のサスペンションのあるべき姿なのです!
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1/1000秒を争うMotoGP等トップレース世界では、特にシビアな調整が要求されます。
マシンとライダーに合わせて、グラム単位でサスペンションを調整するのが当たり前ですし、
同じチーム内であっても違うライダーが乗る場合は、「違うサスペンション調整が必要」なのが当たり前です。
すなわち同じ車種であっても、乗り手が違う以上「同じ調整のサスペンション」は、本来存在しないのです。
また、「同じ調整のサスペンション」では、サスペンション本来の効果が期待出来ないのです。
視点を一般ユーザー(ライダー)に戻しても、
体重が10キロも20キロも違うライダーが、同じ調整のサスペンションを使用するのは
大なり小なり「調整が合っていない」訳であり、その影響によって「思い描いたライディングが出来ない」状態になってしまうのです。
貴方のバイクに合ったサスペンションとは、何か…
貴方のバイクと貴方に合わせたサスペンションとは、どういったものか…
是非一度、考えてみてください。
ウィルバースの各個人に対するサスペンションのモデファイ
リヤサスペンションにおいて、乗り手へのモディファイで重要なのは、
●バネ
●シム(写真)のコンビネーション
●プリロード
と、3つあります。
これは、マシンが一緒でも、ライダー毎の 「個人差」 を考慮して、
「組み立て後」 ではなく、「組み立て前」 に、きちんとしたインタビューをライダーにし、
各個人に最適なサスペンションのモデファイを施すべきものなのです。
●バネ
つまりバネレートの事ですが、これは普通は選べないか、選ぶとしたら元々のバネを含めた完成在庫を買った上で、
別途バネを工賃を払って付け替えてもらうことが多く見受けられます。
ウィルバースの場合、各自の体重に見合ったバネレートのバネを、最初から選出し装着しております。

●シム
これはリヤサスの肝とも言うべきピストン部分の上下(コンプレッションとリバウンド)に張り付いて、
リヤサスの減衰力の量とキャラを決定的にする要素です。
片側に10枚前後の数枚のシムが合わさって 「弁」 となり、オイルの流量や流速を調節しています。
シムは本来、走り方や走るフィールドによって、その直径も厚さも組み合わせも違うものが要求される
高度なノウハウですが、一般的に購入できるリヤサスペンションは
車種が同じなら100人が100人、同じ組み合わせのシムで構成されたリアサスペンションを
購入することになってしまいます。
ウィルバースの品質管理部は、この部分も一人一人に合った物を選んで
組立工に指示しております。
●プリロード
プリロードについては、各ライダーに最適な量を出荷時に締め込んでおりますので、
ユーザーが後で悩む必要はありませんが、大荷物や二人乗りの際には締め込み
量を変えるのが正しい使い方です。
巷で言われている、締め込むとサスが 「硬くなる」 というのは錯覚で、
「間違ったレートのバネ」 が問題の根源である事が少なくありません。
乗り手に合った、最適のバネレートがあって初めて、プリロードの調節が意味を成すのです。
ウィルバースでは、上記3つの最重要課題を満たす為に
「受注生産」 で一人一人のライダーに最適なリヤサスペンションをご提供しております。
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